EU首脳会合での焦点
23日に開催されるEU首脳会合に関するニュースに相場が一喜一憂しています。
先日、この会議が延期されるという憶測でユーロが売り込まれる場面がありましたが、結局予定通り開催される模様で、こういったニュースに振り回されたマーケットは乱高下しています。これにより、ユーロドルは1.38ドル台から1.3660ドルの安値をつけ、その後は切り返しNYクローズにかけて1.38ドル手前まで上昇しました。
しかしながら、ドイツ・フランスの首相が26日までに2回目の会合を開催すると発表していることから、23日に行われるEU首脳会議では結論は先送りされるという見通しが強まっています。
今回の会合では
- ギリシャのヘアカット(債務削減)
- 銀行資本増強
- 欧州金融安定化ファシリティー(EFSF)拡大問題
が焦点となっており、どの課題も後述の通り議論が難航しています。
ギリシャのヘアカット(債務削減)について
一部では、ギリシャの財政再建のためには50%のヘアカット(債務元本の減免)が必要と言われていますが、7月のユーロ圏首脳会議での合意は21%となっています。ちなみにヘアカットとは債務返済(借金返済)が厳しそうなので、債務自体を削減して返済可能な状況にし、デフォルト(国の破綻)を防ぐことです。その代わり、厳しい緊縮財政などが強いられるため、国民の間ではこの緊縮財政に反対して大規模なデモが発生しています。
銀行資本増強について
銀行の資本増強の規模については、市場では2,000億ユーロ以上必要と言われていますが、1,000億ユーロを下回る可能性が高そうです。また、その手順について、フランスは当初からのEFSF資金の活用を主張しており、ドイツは市場での資金調達(6ヶ月の猶予期間を設定)→各国政府による公的資金注入→最後の手段としてEFSF資金の活用を主張しています。
EFSF(欧州金融安定化ファシリティー)拡大問題について
拡大規模を現在の4,400億ユーロから2兆ユーロ(約210兆円)に拡大することでドイツとフランスが合意したと伝えましたが、この内容については協議中であり、合意したという内容は間違えと否定のコメントもでており、EFSFのレバレッジ活用などを含む拡大規模や制度設計についての議論は依然不透明となっています。
2回目の会合までにどこまで議論が進むのか、引き続きユーロ圏に関するニュースには注意が必要ですが、こうしたユーロ圏の解決に向けた動きの遅さはユーロおよびリスク資産全体を再び押下げる要因となると思われます。
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